正社員で働き続けるセオリー

自分の雇用形態についてよく知り、デメリットを克服する努力を

自分の雇用形態に適用されている制度や、それが今後どう変わる可能性があるのか、きちんと知ろう。「正社員も非正社員も、権利意識を高く持つべき。自分の身は自分で守り、不利益を被っていると恩ったら、泣き寝入りせずきちんと声に出して」
不満があっても、すぐに違う雇用形態に移るのではなく、デメリットを克服するのも大切。「例えば、正社員は残業が当たり前、有休もとれないという雰囲気があっても、あきらめないで自分からアピールし、残業を減らす工夫をしてみましょう。同じように感じている人にも広がっていけば少しずつ状況は変わるはず」
その上で働き方の変更を考えるときは、「正社員は解雇されない」「派遣は残業がなさそうJなど、イメージだけで選択するのはNG。周りの人とよく情報交換して、ホントの事情をつかむことが大切。

自分なりの「仕事の喜び」や「強み」を見つけて、伸ばす

幸せに働くために、正社員も非正社員も仕事のやりがいは不可欠だ。まずは、自分が何をやりがいとするかを認識するところから始めよう言普段の仕事の中で、何をしている時に喜びを感じるのかを思い出し、それを仕事の軸としてたくさん経験するようにしましょう。仕事でうれしいと思う瞬間が多いほど、幸せに働き続けることができます」
仕事の軸がはっきりすると、ワークスタイルの選び方も的確に。「後輩を指導してうまくチームをまとめることにやりがいを感じるなら正社員が向いているし、未経験の分野にチャレンジしたいなら非正社員のほうがチャンスが多い。自分に合った働き方や、普段の仕事の中で力を入れるべきところが分かってきます。」
自分なりの仕事の喜びを何度も体験して伸ばしていくうちに、それは「強み」となって周りから信頼されたり、キャリアを切り拓く武器となるのだ。

どんな会社でも通用する「ヒューマンスキル」を磨く

自由にワークスタイルを選べるようになるためには、「普遍的に必要とされる人材」になることが大切。そのためには、まずは今の仕事で結果を出そう。「与えられた仕事できちんとパフォーマンスを出している人は誰かが必ず見ている。特別なスキルがなくても、周りから声がかかるようになるんです」
「あらゆる仕事で必要とされるヒューマンスキル」に注目する。ヒューマンスキルとは、状況を判断して臨機応変に動く柔軟性や、周りの人間関係を円滑にするコミュニケーション能力など、広範囲にわたる能力だ。「今、会社でどんな変化や問題が起きているかを鋭く観察すると、必要とされるヒューマンスキルも見えてくる」。例えば、非正社員比率が高い職場なら、「多様な価値観を理解する力」。人の入れ替わりが激しければ「継続する力」など。これらは、どんな仕事をしていても磨くことができるので、すぐに取り組みたい。

自分の時間を大事にして、プライベートの楽しみを追求する

仕事のやりがいと同じくらい大切なのが、「プライベートの幸せ」。プライベート重視派はもちろん、仕事に思い切り打ち込みたい人にも、プライベートの楽しみは、「ストレスマネジメント」に欠かせない。
「すべての幸せが手に入る仕事などない」と言う。「仕事で得られない喜びをプライベートで充足し、プライベートで使わない能力を仕事で発揮することによって、トータルの満足感を得られるんです」
特に、正社員に比べて仕事が景気の変動や会社の業績などに左右される可能性が高い非正社員は、プライベートの楽しみを多く持ってほしいと、高橋さんは言う。「揺るぎないプライベートの生きがいが確立できていれば、社会の波に振り回されずに済みます」

人脈を広けて、信頼関係を築く

変化の激しい時代に、頼りになるのは「人脈」だ。ウーマン世代の人にとっては、転職の際には中途採用募集に応募するというイメージが一般的だが、「40代、50代になると、人脈を使った転職が多くなる」と指摘する。
[仕事の評判を聞きつけて直接オファーが来たり、昔の上司が起業するときに声をかけてくれるなど、人づてでチャンスを得る機会が増えます。これは普段から仕事でパフォーマンスを高く出し、信頼関係を築いていればこそ」
非正社員の人も、いい仕事をしていたら上司が正社員に引き上げてくれるなど、選択肢は広がる。「人脈作りは、まずは今の仕事と人間関係を大事にするところから始まります」

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